南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳番外編~預流果の美徳(A Map of the Journey)-3

(p164)

思い(+や考え)もまたそうであって、あなた(+の脳裏に)思いや考えが浮かぶとき、あなたの身体の、細胞の一つ一つは、みな、思いの影響を受ける。

身・心は一如であり、あなた方は、身・心を二つに分けることはできない;

一つひとつの思いは、あなたの身体の、一つひとつの細胞に影響を与える。

あなたは(+それを)感じ取れるはずだ。

これは思想的理論ではなく、それは非常に興味深い、非常に奥深いものなのである。

あなたが深く観察して、深く理解する事ができたならば、あなたは発見するだろう;

よい本を見つける事は非常に難しい、という事を。

というのも、大多数の本は、考え方とか、見解を述べているだけであるが故に。

もし、あなたの(+心の)敏感度がこのレベルに到達する事できたならば、一つひとつの思いが、あなたの身体に及ぼす影響を観察することができる。

その時、あなたは「思い」や「考え」に対して、非常に厭わしく感じるに違いない。

(+そうすると)あなたは思いを生起させないようになり、あなたは益々正念を保つようになり、ネガティブな考えは益々減少する。

もし、あなたに益々正念がある時、あなたはあまり多く(+の事柄)を考えなくなる。

我々は考え過ぎなのである。

(Sayādaw u Jotika 著 A Map of the Journeyから抜粋・翻訳)

      <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>