南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

是誰庵のひとやすみ~西の文化と東の文化

私は子供の頃から、人生論とか幸福論とかが好きでした。しかし、西洋の幸福論はいま一つ、自分の胸には、ピンと来ませんでした。

やはり、仏陀のダンマが最高だな、と思います。かと言って、西洋の文化の、どれもこれもダメだ、という事もありません。

ダライ・ラマ猊下は「西洋が、素粒子理論を発展させてくれたので、仏陀のダンマが説明しやすくなった」と述べています。

インドの文化圏の事は知らないですが(注1)、我々が「色聚(ルーパ・カラーパ)の無常・苦・無我」と言われてもピンとこない場合、素粒子(の生滅現象)を思い浮かべるとよく分かります(素粒子と色聚はまったく同じ、ではない。素粒子は瞑想で照見できない。色聚は照見出来る)。

西洋の文化と東洋の文化が融合して、(自然を守りながら)生活が便利になる事と、心が清らかになる事、双方両立するのが理想の人生だね、と正月、是誰庵に来ていた息子と話したものです。

(注1)インド文化圏では、古語であるパーリ語が、日常用語として溶け込んでいるので、仏陀のダンマも理解しやすいと思われる。

         <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>