南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「身念処」2-17

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

ここに、一つの、よいアイデアがある。

修行者は、一日の時間を費やして、一日の内に、何度、またはどれほど多くの挙動・行動が、色身の苦を治する為であるかに、注意を払う。

その結果に関して、相当の人が、驚くと思われる。

一日の内に、修行者は、殺虫剤を噴射し、痒いところを掻き、扇風機をつけ、水を飲み、肌を這う蟻を追い払い、厠に行き、何かを食べ、食器を洗い、ごみを捨て、入浴し、鬚を剃り、歯を磨き、爪を切り、洗濯をする、などなど・・・。

これらすべては、身体の苦を治する為である。

何かの仕事をする時は、座る色身等の姿勢の観照を、してはならない。

座る色身等の姿勢は、四種類の姿勢の修行をする時にのみ、観照する。

臨時的な動作の色身を観照すると、非常に強い正念が生起し、正知が弱くなる。故に、臨時的な動作に関しては、(+その動作が)我々にとって、ただ苦を治する為であるという事が分かっていればよい。

微細な念住を修してはならない!

このようにすると、正念が強くなりすぎて、正知が弱くなるが故に。

(2-18につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>