Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』2-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

2、所縁縁(Ārammaṇapaccayo)

所縁縁とは何か?

この縁の縁法は、六所縁であり、それは縁生法をして、その目標を取らせる為に生起する。

六所縁の内の何か一つを、目標として取る心及び心所は、縁生法である。

六所縁は、色、音、香、味、触と法である。

触には、地、火、風の三界しかなく、水界を含まない。

アビダルマによると、水界は、意識によってのみ覚知する事ができるもので、触覚では、感知することができない。

例えば、あなたが、洗面器の中の水を叩くとき、あなたは圧力を感じるが、この圧力は風大である。

もし、あなたが冷たさを感じたならば、それは火大である。

もし、あなたが水の柔らかさを感じたならば、それは地界である。

水界の特徴ーー流動と凝集力は、触覚で確認するのではなくて、意識でもって覚知するのである。

所縁縁の事に触れるならば、我々は、心路過程について理解しなければならない。

心路過程は、アビダンマの中において、非常に重要な概念である。

心路過程は、五門心路過程と意門心路がある。

五門心路過程には、眼門心路過程、耳門心路過程、鼻門心路過程、舌門心路過程、身門心路過程がある。

(2-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>