<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
2、所縁縁(Ārammaṇapaccayo)
所縁縁とは何か?
この縁の縁法は、六所縁であり、それは縁生法をして、その目標を取らせる為に生起する。
六所縁の内の何か一つを、目標として取る心及び心所は、縁生法である。
六所縁は、色、音、香、味、触と法である。
触には、地、火、風の三界しかなく、水界を含まない。
アビダルマによると、水界は、意識によってのみ覚知する事ができるもので、触覚では、感知することができない。
例えば、あなたが、洗面器の中の水を叩くとき、あなたは圧力を感じるが、この圧力は風大である。
もし、あなたが冷たさを感じたならば、それは火大である。
もし、あなたが水の柔らかさを感じたならば、それは地界である。
水界の特徴ーー流動と凝集力は、触覚で確認するのではなくて、意識でもって覚知するのである。
所縁縁の事に触れるならば、我々は、心路過程について理解しなければならない。
心路過程は、アビダンマの中において、非常に重要な概念である。
心路過程は、五門心路過程と意門心路がある。
五門心路過程には、眼門心路過程、耳門心路過程、鼻門心路過程、舌門心路過程、身門心路過程がある。
(2-2につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。
<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>