<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
この時、Kaccaññaの心の内に迷いが生じた:
「ああ、Vidhuraは品徳が善良である。
もし私が彼を殺して、彼の心臓を抉り出したならば、私は重大な罪行をなした事になる。
もし、私が彼の心臓を取らないならば、私は私のイランダーティを失う。
私は必ずや彼の心臓を取ろう。
しかし、私自らの手で彼を殺さない。
私の駿馬でもって彼を殺そう!」
この時、Kaccaññaの貪欲は、彼が悪をなす為の駆動力となった。
その後に、貪愛によって征服されたKaccaññaは、Vidhuraを高座から引きずりおろして、彼の手足を縛り、彼に対して粗暴に対応した。
彼はVidhuraを馬に尾に縛り付け、言った:
「Vidhura、私はお前を馬に縛り付けた。
これから私は、馬に乗ってお前を馬で引きずる。あなたは自分の為に祈りなさい。
私はヤルぞ!」
彼はこのように言うと、馬を走らせて山に登った。この山は一由旬の高さがあった。
(3-8につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>