Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』3-7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

この時、Kaccaññaの心の内に迷いが生じた:

「ああ、Vidhuraは品徳が善良である。

もし私が彼を殺して、彼の心臓を抉り出したならば、私は重大な罪行をなした事になる。

もし、私が彼の心臓を取らないならば、私は私のイランダーティを失う。

私は必ずや彼の心臓を取ろう。

しかし、私自らの手で彼を殺さない。

私の駿馬でもって彼を殺そう!」

この時、Kaccaññaの貪欲は、彼が悪をなす為の駆動力となった。

その後に、貪愛によって征服されたKaccaññaは、Vidhuraを高座から引きずりおろして、彼の手足を縛り、彼に対して粗暴に対応した。

彼はVidhuraを馬に尾に縛り付け、言った:

「Vidhura、私はお前を馬に縛り付けた。

これから私は、馬に乗ってお前を馬で引きずる。あなたは自分の為に祈りなさい。

私はヤルぞ!」

彼はこのように言うと、馬を走らせて山に登った。この山は一由旬の高さがあった。

(3-8につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>