<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
第四章 四神足
今、私は、「神足」(iddipādas<ママ>)について、簡単に説明する。
この文字の解釈は「円満な境地を証得する(ijjhanaṃ iddhi)」である。
(「iddhi」も「iddhipadas<ママ>」も、超自然的な神力の事を言うのではなくて、法において、修持・修習の成就の基礎となるものを指す。
本文では「iddhi」を「如意」と訳し、「iddhipādas」を「神足」と訳して、両者の区別とした。)
仏陀の教法の中で、合計五種類の「如意」(iddhi)があるが、それは・・・、
諸々の、たとえば、「名」「色」などの特別な知識を必要とする事柄に対して、円満な境地に到達する事。
諸々の、たとえば、「苦聖諦」等の全面的に理解する必要のある事柄に対して円満な境地に到達する事。
諸々の、たとえば、「集聖諦」等の、断絶しなければならない事柄に対して、すでに断絶に証入した所の、円満な境地。
諸々の、たとえば、「滅聖諦」等の、実現する必要のある事柄に対して、すでに証得した所の円満な境地。
諸々の、たとえば、「道聖諦」等の、発展せしめるべき、または育成するべき事柄に対して、已に発展を成し遂げた円満なる境地。
(4-2につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>