FDC資料「37道品ハンドブック」4-2 Ledī Sayādaw著
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
仏陀の教法の中には、五種類の根本的な「如意」がある。
①「神通如意」(abhiññāsiddhi):
「第一義諦」の数目と意義を円満に分析し、認識する事。
一人の修行者が、もし、「第一義諦」を認識・理解していないのであれば、仏法の範囲を逸脱してしまう。
アビダンマ論(アビダンマは、一切の根本的理論の真髄である)を全般的に理解する事、それがすなわち、「神通如意」である。
②「遍知如意」(pariññāsiddhi):
相(lakkhana)、
作用(rasa味)、
現状(paccupaṭṭhāna現行)、
近因(padaṭṭhāna足処)を通して、
またはそれらが具備する所の「無常」「苦」「無我」の三法印を通して、「苦聖諦」を円満に理解する事。
③「捨断如意」(Pahānāsiddhi):
煩悩を円満に打ち砕く「集聖諦」(+の事)。
本書の主要な重点は、最低レベルのソータパナ聖者(Sotāpanna)においており、高位の聖者(+には触れない)。
「身見」を円満に打ち壊したならば、それがすなわち、「捨断如意」である。
「疑」を取り除く仕事は、「身見」を打ち砕く修行・仕事の中に含まれる。
(4-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>