<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
四、心、心所と心生色
例えば、我々の心の中に、嫌いな人・敵の事を思い浮かべると、瞋恚と恨みの心と、それに相応する心所の作用によって、顔色はすぐに黒くなってしまう。
嫌いな人を思う事(瞋恚の心とその心所)は縁法であり、顔色が黒くなる(心生色法)のは、縁生法である。
どのような縁力を通してか?
俱生縁である。
五、四大種色と所造色
身体は、四大(地水火風)によって構成されている。
この四大に依存して、次の四つの所造色ーー色彩、香、味、食素(=栄養素)が造りだされる。
この八つの色法は、色聚を構成し、八不離色と呼ばれる。
この八個の色法は、一粒づつの色聚の基本的な構造となる。
食素は、我々が食べた食物の栄養素である。
一つひとつの色聚には、皆色彩、匂い、味があるが、たとえば、血の色は赤であり、歯の匂いは臭く;胃は酸っぱい、等である。
この四大種色が生起する時、この四つの所造色は、それらと共に生起する。
ここにおいて、縁法は四大で、縁生法は所造色であると言えるが、では、それらは、どのような縁力によって生起するのか?
俱生縁である。
(7-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。
<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>