<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
7、相互縁(Aññamaññapaccayo)
相互縁においては、一つひとつの縁法が、縁生法を支援していると同時に、同様の方式において、後者の支援を受けて、縁生法となりえるものがある。
これはちょうど三脚のようで、一つひとつの脚は、お互いを支え合っていて、その結果、三脚は立っていられる、という訳である;
それはちょうど、僧侶たちと在家衆の、相互に支え合う関係と同じである。
一、名と名(心と心所)
心が生起しない時、心所も生起しない;
心所が生起しない時、心もまた生起しない。
それらは相互に支え合うが、これを相互縁と言う。
二、色と色(四大)
地・水・火・風は同時に生起し、相互に支え合う。
地は水・火・風を支えるが、地は水・火・風の立脚点である。
水は、凝集する作用でもって、その他の三大を支え、火は、維持する力を通して、その他の三大を支え、風は、支持・維持する(=身体が倒れないように支える等)力でもって、その他の三大を支えている。
四大は、お互いに助け合い、支え合い、共同で作用する。
三、名と色
結生識は、我々が出生する時の、第一番目の心識である。一つひとつの心は、一個の住処が必要である。例えば、家は、我々の住処であるように、心もまた、住処――心所依処を必要とする。
アビダンマでは、合計89種の心があると言う。
五個の根識(眼識、耳識、鼻識、舌識と身識)以外の、その他の心の住処は、心所依処である。
心所依処は、心臓の血液の中に位置している。
唯一、無色界の有情だけは、色法がない為、心所依処もない。
結生の時、心と心所は相互に支え合う為、相互縁と言う:同時に俱生する為、俱生縁とも言う。
(8-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>