FDC資料「37道品ハンドブック」10-9 Ledī Sayādaw著
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
故に、この三種類の「財の遺産」は、仏陀の憂慮と心配を生じせしめた・・・これは仏陀をして悲しみを感じせしめる遺産である。
そういうことで、この三種類の「財の遺産」は、悪い遺産である。
その他に、37道品、たとえば「四念住」などは、仏陀の讃嘆し許可するものであって、浄化された心霊が、憂慮の中から解脱することができる遺産である。
こうした事から、これは善の遺産である。
我々はすでに、善の遺産と悪い遺産について説明したので、次に、善の継承者と悪の継承者について述べる。
特に記憶するべき事は、「財の遺産」の中の幾つかの遺産は、仏陀の讃嘆を得ているものがあることである。それらは
「一団食」(piṇḍiyālopa)、
「糞掃衣」(paṁsukūla)、
「樹下住」(rukkhamūla)、
「陳棄薬」(尿を酸化させて作った薬)で、
この四種類の「財の遺産」は、
「仏陀の遺産」(buddhadāyajja)といい、
それらは仏陀が許した、四種類の偉大な伝統である。
上のような状況の下において、我々は仏陀がなぜ通常の布施者が布施する所の「余財」(atireka lābha)を受け取る(+のを善しとする)のかを理解することができる。
仏陀は以下のように言う:
「余っている寺院、住居や地点(=場所)などなど(+を受け取ることができる。)」。
(10-10につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>