般若の独り言~「37道品ハンドブック」の翻訳を終えて
40年程前でしょうか・・・私が初めて、仏陀の教え、修行方法とその内実を取りまとめた「37道品(37菩提分)」という名称を聞いたのは。
その時は、その重要性に気が付かないといいますか・・・、そもそも、書かれている事柄について、十分に理解する事ができませんでした。
今回、台湾で Ledī Sayādawの「37道品ハンドブック」(中国語版)を見つけた時、私は、仏教の基本を理解するのに、大変有用な本であると感じ、日本語に翻訳する事にしました(40年経って、私も少しは成長した、という事でしょうか~笑)。
「37道品ハンドブック」日本語版は、6月から、福岡ダンマセンターの勉強会の資料としますが、会員でなくとも、仏法に興味のある方は、どうぞご閲覧下さい。
なお、「37道品ハンドブック」の<道非道智見清浄>、
<行道智見清浄>等に関する説明が、パオ森林僧院出身の本雅難陀尊者(緬甸人)の著書「禅修指南」(中国語版)に書かれてあるのと、若干の齟齬があるようです。
その違いは、いずれ機会をみて、解説したいと思います(翻訳者と、翻訳の対象である著書、またその著者とは、決して、一心同体ではありえない)。
皆さまも、説かれた法が真実であるかどうか、書物に書かれた事を鵜呑みにするのではなく、ご自身の修行・体験を通して、確認されるようお願い致します。
明日以降、『24縁発趣論』の残り部分、諸般の事情で中断していた「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」の翻訳を再開します。よろしくお願いいたします。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院/Pañña-adhika Sayalay 般若精舎>