<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
八、依止縁(Nissayapaccayo)
縁法は、縁生法の生起を支援する。
当該の縁法と縁生法の相互の関係性は、大地が植物を支える関係とよく似ている。;
また、我々が呼吸に完全に専注する時、禅相(=nimitta)が出現するが、禅相は深い定力に依止しているのである;
また、ソータパナ道果を証悟する時、以下の四つの条件に依止する。
1、善知識に親しむ。
2、仏法を聞く。
3、如理作意において、無常・苦・無我と不浄を行法とする。
4、法随法行。
依止縁と俱生縁の五つの項目は、内容が非常に似ているが、しかし、作用は異なる。
一、名と名
四つの名蘊・・・受・想・行・識を例にとる。
受は、単独では生起できない。
それは想・行・識に依止して、初めて生起することができる。
この種の関係性を、依止縁と言う。
それらの間の(+関係性)は同時に、俱生縁と相互縁でもある。
二、色と色
四大の内の一つと、その他の三大との関係を例にとる:
地は、水・火・風に依止して、初めて生起することができる;
水は、地・火・風に依止して、初めて生起することができる;
火は、地・水・風に依止して、初めて生起することができる。
それらの関係性を依止縁と言う。
我々の身体は四大によって構成されており、四大は相互に依止し合っている。
身体は地界を基礎にして、水界によって結合され、火界によって維持され、風界によって移動する。
(8-2につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājem>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Paññadhika Sayalay>