<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
■人類と大地の相互依止
我々は、この大地において生活しているが、やはり相互に依止(=依存)しているのである。
我々は、大地に依って生産された農作物に依存して生活しており、大地はまた、我々の大地への維持・保護活動によって、存在している。
もし、我々がこの大地を破壊し続け、最終的に、この大地が壊滅したならば、我々は、大地と共に滅亡するであろう。
仏教によると、もし、衆生の貪・瞋・痴がますます強くなるならば、大地全体は、よくない磁場の影響を受ける事になるが、それは天空の星々、太陽系の位置・位相なども含まれる。
我々が発散する所の、たとえば、貪・瞋・痴による邪気は、宇宙全体を破壊しているのである;
もし、(+我々が発するのが)不貪・不瞋・不痴の正気であるならば、我々は、宇宙のバランスを保っている事になる。
しかし、不幸な事に、現時点での衆生は、貪・瞋・痴が強く、無貪・無瞋・無痴が弱い。
その為、宇宙全体はすでに破壊されて、気息奄々の状態なのである。
我々は、以下の事を理解しなければならない。
己自身の健康の為に、宇宙全体の天災と人的被害を避けるために、我々は必ずや大いに、無貪・無瞋・無痴の善心を、育成しなければならない。
これは、道家の主張する正気、邪気と、同じ事である。
ただ仏教では「気」という文字を使わないだけなのである。
(8-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>