<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
もう一つ例を挙げる。
我々の身体が硬い机に触れる時、硬さというのは地界であるが、地界が、我々の身体全体に遍満している身根にぶつかる事を通して、身識において、硬さを認識するのである。
硬さを認識する身識の生起は、身根が原因であり、もし身根がないならば、身識は生起する事がない。
縁法は身根であり、縁生法は身識であり、縁力は依処前生縁である。
前生縁は、それ以前に生起した所の色法であり、それは、後に生起する所の名法の因と縁になるものである。
12因縁によるとーー「六入の縁により、触が生起する」(+と言われる)。
六入または六根は、先に生起した所の縁法であり、依処前生縁(縁力)によって、眼識、耳識などの六つの触(縁生法)が生起するのである。
(10-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>