★飛び入り翻訳~《基礎発趣論(業縁と果報縁)》2-2
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
善業と悪業とは、善業または悪業を造作する時の、「思心所」を指すものである。
というのも、この思心所は、果報を成熟させるからであるが、それはすなわち、皆様がよくご存知の「応報を得る事」である。
思心所は、熟した果報名蘊(注3)を支えるだけでなく、種々の因業によって生じた、業生色法(注4)をも支える。
たとえば;誰それの法身は非常に良く、美しく、荘厳であるなど等。
業縁に関して言えば、果報縁と深い縁があるが、というのも、業は因であり、異熟は果であるからである。
故に、このふたつの縁は、同時に語られなければならない。
(注1)略。
(注2)略。
(注3)果報名蘊:果報心とその心所の事。
(注4)業生色法;
欲界18種色法:五浄色(眼、耳、鼻、舌、身)、命根、心色、男根色、女根色、八不分離色、限界色(虚空)。
色界13種色法:眼浄色、耳浄色、命根、心色、八不分離色、限界色。
無想天9種色法:命根、八不分離色。
(2-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>