南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★飛び入り翻訳~《基礎発趣論(業縁と果報縁)》2-2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

善業と悪業とは、善業または悪業を造作する時の、「思心所」を指すものである。

というのも、この思心所は、果報を成熟させるからであるが、それはすなわち、皆様がよくご存知の「応報を得る事」である。

思心所は、熟した果報名蘊(注3)を支えるだけでなく、種々の因業によって生じた、業生色法(注4)をも支える。

たとえば;誰それの法身は非常に良く、美しく、荘厳であるなど等。

業縁に関して言えば、果報縁と深い縁があるが、というのも、業は因であり、異熟は果であるからである。

故に、このふたつの縁は、同時に語られなければならない。

(注1)略。

(注2)略。

(注3)果報名蘊:果報心とその心所の事。

(注4)業生色法;

欲界18種色法:五浄色(眼、耳、鼻、舌、身)、命根、心色、男根色、女根色、八不分離色、限界色(虚空)。

色界13種色法:眼浄色、耳浄色、命根、心色、八不分離色、限界色。

無想天9種色法:命根、八不分離色。

(2-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>