★飛び入り翻訳~《基礎発趣論(業縁と果報縁)》2-4
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
異刹那業縁(注7)
(nānākkhanikakaṃ)
次に、読者の皆様が比較的理解しやすい「異刹那業縁」と、比較的理解しにくい「俱生業縁」について、説明する。
異刹那業縁とは、今現在造(ナ)した善業が、いまだ報いを受ける事がない、すなわち、今現在造(ナ)した善業は、即刻報いを受ける事はなく、未来においてようやく果報を得る事を言う。
悪業もまた同様で、悪業は、即刻報いを受ける事はなく、将来においてようやく果報を受けとる。これが、皆さまが理解している所の善業と悪業である。業を造(ナ)した事と、果報を受け取る間の時間は一体どれほどになるか、という問題は、後の頁において説明する。
(注7)異刹那業縁(nānākkhanikakaṃ)、その縁法と縁生法の間には、一定程度の時間を有する。
この縁の縁法は、過去の善または不善思である;
縁生法は、結生及び生命期の内の果報心及びその心所、及び業生色である。
ここにおいて、縁力は、思によって生じる所の、相い符合する所の、果報名法及び業生色の能力である。
この縁は、また、道心と果心の間にも存在する。《アビダンマ概要精解》参照。
(2-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>