南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★飛び入り翻訳~《基礎発趣論(業縁と果報縁)》2-4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

異刹那業縁(注7)

(nānākkhanikakaṃ)

次に、読者の皆様が比較的理解しやすい「異刹那業縁」と、比較的理解しにくい「俱生業縁」について、説明する。

異刹那業縁とは、今現在造(ナ)した善業が、いまだ報いを受ける事がない、すなわち、今現在造(ナ)した善業は、即刻報いを受ける事はなく、未来においてようやく果報を得る事を言う。

悪業もまた同様で、悪業は、即刻報いを受ける事はなく、将来においてようやく果報を受けとる。これが、皆さまが理解している所の善業と悪業である。業を造(ナ)した事と、果報を受け取る間の時間は一体どれほどになるか、という問題は、後の頁において説明する。

(注7)異刹那業縁(nānākkhanikakaṃ)、その縁法と縁生法の間には、一定程度の時間を有する。

この縁の縁法は、過去の善または不善思である;

縁生法は、結生及び生命期の内の果報心及びその心所、及び業生色である。

ここにおいて、縁力は、思によって生じる所の、相い符合する所の、果報名法及び業生色の能力である。

この縁は、また、道心と果心の間にも存在する。《アビダンマ概要精解》参照。

(2-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>