「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」 5-3
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
第二部:持戒に関する問答
(7)
問:尊者にお訊ねします:
「構成要素」というのは、すべての条件を満たして初めて、破戒したと見做すという事でしょうか?
答:そうです。
「構成要素」とは、「aṅga」と「sambhāra」というパーリ語の訳語です。
ここ(=本書)では、「破戒を構成する条件」を言います。
(8)
問:殺生を離れる学処について、もう一度説明をお願いします。
答:「殺生を離れる学処」は、通常、不殺生戒と言われます。
殺生をしてはいけない、という戒になります。
注意しなければならないのは、不殺生戒は、己自身の手によって殺生する事、他人を殺生させるよう教唆する事、自殺がだめな以外にも、死を讃嘆したり、奨励してもいけないし、堕胎などもやってはなりません。
虫、蟻等の小動物、およびそれらの卵も、殺害してはなりません。
ただし、以下の状況は、破戒になりません。
(5-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>