<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
国王は続けて言った:
「いわゆる来世などない。
一切は無意味であり、これからはこのような事に気を使う必要はない。
私が述べるこれらの事柄は、皆、根拠がある。
アラータ将軍、彼の前世は屠殺者であったが、今の一世は、将軍になっているではないか;
ビージャカ奴隷の前世は、善行を好み、布施を好み、持戒が荘厳なよき人であったが、この一世では奴隷になった。
この事から、すべての事柄は、すでに定まったものであり、何をなしても、命運を変える事はでいきない事が分かる。
故に、あなたは、お金を無駄にしてはいけないし、体力も無駄にしてはいけない。」
実際は、ルサーは、父王にお金を貰いに来たのは、父王に彼の邪見を披露してもらい、彼を諌めようとしたのである。
ルサーの願い
スサーは感嘆しながら言った:
「父王!随分前の事ですが、私は『朱に交われば赤くなる』という言葉を聞いた事があります。
今、それが証明されました。
アーラタ将軍とビージャカは愚かな人間で、智慧などないのです。
愚かな人間が邪見者に親しむと、更に愚かになります。
というのも、彼らはどのような因果応報も理解する事ができないからです。」
Tvaṃ ca dev āsi sappañño dhīyo
atthassa kovido
kathaṃ b ālebhi sadisaṃ hīnadithiṃ
up āgami(原文ママ)
(2-27につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>