<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
彼は地獄にいて、長年の苦を受けて後、ようやく解脱した。
地獄から解脱した後、一頭の羊になった。
この羊は、非常に強壮であった為に、飼い主は言った:
「これは非常によい羊である。
あれの男根を切り取ったならば、もっとよい羊になるであろう」
そういう事で、飼い主は、羊の男根を取り去った。
この羊は非常に強壮であった為に、飼い主は、よくこの羊の背中に乗るのを好み、またよく荷車を引かせた。
これがアーナンダの第四世である。
第五世、アーナンダは邪淫の業によって、雄の猿になった。
その時、猿王は、この小さな猿の聡明な事、動作が素早い事を見て、思った:
「コイツは、大きくなったら、俺に敵になる。
俺はいますぐ、アイツの男根をかみ切ってやろう。今後の安全のために」
これが良家の婦女を侵犯した、邪淫業の果報である。
第六世、アーナンダは度得大那(=ドットクダイナ)という場所にいたが、一頭の牛であった。
飼い主は、この牛を大きく育てたかったので、牛が小さい内に、男根を切った。
故に、アーナンダは、非常に強壮で、走るのが速い、またおとなしく人を乗せる、荷車を引くよい牛になった。
第七世、ようやく畜生道の苦から離脱した。
この時、アーナンダは、男性でもない、女性でもない、陰陽人に生まれたのである。
ルサーの天道第六世
今回、アーナンダは苦の道から解脱して、天界で最も美しい天女になった。
しかし、なんと、彼はいまだに、男身を得られないでいる!
最も美しい天女は、すなわち、帝釈天王の皇后という事になる。
アーナンダは合計五世、天の皇后になった。
第六世の天女であった時は、天子の妻になった。
天道が終了すると、この一世はすなわち、英加帝王の娘ーールサーになったのである。
(2-29につづく)。
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《基礎発趣論(業縁と果報縁》 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>