先日、骨粗鬆症の治療の為に近くの病院に行った時の事。
待合室にいましたら、顔見知りの男性(老人)にお会いしました。
待合室の長椅子に座って、彼曰く:
「物騒な宗教団体の指導者が死刑になったけど・・・。宗教やると、病気しないんでしょ?(尼僧さんである貴女、なんで、こんな所にいるの?)」
私:「宗教(仏教)を学び実践しても、病気にはなりますよ。ただ、病気した時に、あまり慌てない。その状況を恨まない。気持ちをしっかり持って、病んだ自分と、己の周囲の人々に、怒りや恨みを発散しない事。これが仏教の眼目です」
勿論、言うは易く・・・で、病気、特に大きな病気をして、平然としているのは難しいです。
しかし、少しでも仏教を学び、実践してきた者は、<身苦心不苦>(身体が苦しくとも、心は苦しむ必要が無い)に思いを致し、心を安らかに転じる努力をします(心が安らかになると、身体は楽になります。痛みも多少、和らぎます。身と心は、相関し合っているからです。)
良寛さんも言っています「災難に遭う時は、遭うがよろし」
仏教は、嫌な事を避けるための、魔法でも手品でもない事を、もう一度申し述べておきます。