南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『阿羅漢向・阿羅漢果』1-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

こうしたことから、禅の修行者は、心を過去と未来の俗念に向かい・漂わせてはならない。

この種の妄念は、疑いもなく、煩悩にコントロールされ、修行の障碍になるが故に。

禅の修行者は、(+己の心をして)内部に向けせしめ、内心の世界を覚知しなければならない。

煩悩の影響を受けて、外部に縁を求め、外部世界に注意力を向けるものではない。

これは非常に重要な点である。

多くの禅の修行者が、満足できる成果を得ることができない主要な原因は、彼らの修行に対する基本的な原則が堅固でないが為である。

私は通常、弟子に対して、非常に明確な、修行目標を擁するように、と指導する。

禅の修行においては、明晰で具体的な専注点が必要であり、このようにして初めて、彼らは良好な成果を獲得することができる。

(1-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『阿羅漢向・阿羅漢果』  中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>