南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『阿羅漢向・阿羅漢果』1-4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

適切な専注の対象を一つ選択し、心を整えて、この類の仕事をするということは、非常に重要な事である。

一般的に、私は入門的な念誦の詞を決め、それへの不断な持念によって、それを錨の一種とするのを推薦する。

こうする事によって、禅修行者は、非常に早く入定することができる。

もし、禅修行者がただ、<今・ここ>における知覚にだけ専注し、念誦詞をもって錨としないならば、修行の成果は、時には好く、時には悪いという風になる。

これは、心の覚知(+力)が非常に微細なため、念住の強固な基礎とする事ができないためである。そうであれば、心は非常に早く、瞬く間に煩悩に誘惑され、妄想と干渉の中に見失ってしまう事になる。

(1-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『阿羅漢向・阿羅漢果』 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>