<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
この決定的な時が到来した時、時間と空間に関する事柄は、淡くなって行って、それとは完全に関係がなくなった。
出現したのは、心という、燦爛とした、自然な光明で、私はすでに、更に重ねて、観察に供する何ものをも持っていない程の、修行の段階を迎えていた為、私はすべてを放棄したーーあの光明だけが残った。
心の中の光明の焦点以外の、宇宙全体をば、すでに確実に、疑いも無く放棄した。
あなた方は、私の言っている意味を、理解できますか?
この<点>は、極端に危険なのかどうか?
この段階において、大念住と大智慧は聚合して、心の焦点に集まった。
この<点>を、全面的に観察しようとして、すべてのエネルギーをこの<点>の上の集めて、それが私に答えを与える様にと、要求した。
私はすでに、この段階まで修行していたので、なぜ心がこれほどに、色々な状態になるのかを、訝った。
私は心の、色々な状態に対して、すでに知っている、既知の事柄だと、広言する事ができたが、しかし、すでに知っている所の、心の、一つひとつの状態というのは、変化した・・・それは私に捉えられる前に、はや変化するのであった:
この状態は善であり、次の状態は悪であった。
あの<点>を観察、専注し、分析して、(+疑問を)明らかにしようとした:
”なぜ、たった一粒の心に、どうして、これほどまでの異なる状態が生じるのか?
それは少しも、統一されていないではないか。”
大念住と大智慧が、最も精緻で微細なレベルにおいて、手を携えて、共同で働くために、二者が合わさった力は、心の一切の、いかなる微細な変化にも対応することができた。
心の、どのような状態を観察する時でも、出現する可能性のある変化を、明確に知ることができたのである。
この一瞬、それは光明になり、次の一瞬には、暗淡になる。
”どうして、この様な状態が起こるのか?
変化は内部から生じている。
ほら!
今、私はそれらを追いかける事が出来る様になった。
この一瞬は楽であり、次の一瞬には苦になる。”
(2-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『阿羅漢向・阿羅漢果』 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>