南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『阿羅漢向・阿羅漢果』4-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

付録:心ーー意識の知るという根本的特性

以下は、アチャン・マハー・ブーワの、幾つかの異なる開示の中から採録した所の、心の特性に関する評論である。

<最も重要なのは心である>

意識の、知る、という根本的特性、それは、純粋かつ清浄の、簡単な覚知によって構成されているーー心は、ただ、知る、のである。

善と悪の覚知、及び、随時に行っている所の判断は、心の活動による。

ある時には、ある種の活動は念として顕示され;ある別の時には、智慧であったりする。

しかし、真正なる心は、完全に、活動またはいかなる状態をも、顕示する事が無い。

それは、ただ、知る、のである。

故に、心から発する所の活動、たとえば、善と悪と、楽と苦、毀誉褒貶の覚知は、すべて、心から流れ出る所の意識状態に過ぎない。

それは、心の活動と状態を代表しているものの、この類の意識の本質は、不断に生起し、また滅しさるものであって、終始、不安定の中にある。

それゆえに、それは、頼りにならないものなのである。

(4-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『阿羅漢向・阿羅漢果』 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>