南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~メメント・モリ

先日、アチャン・マハー・ブーワの法話

『阿羅漢向・阿羅漢果』の翻訳を終えました。

これまで、色々な仏教書を翻訳しましたけれど、阿羅漢とはどういうものかが、具体的に分かる本は少ないので、

翻訳できて本当によかったです(当該書籍をご恵送くださった、台湾原始仏教協会様、感謝です)。

アチャン・カオ、

アチャン・マン、

アチャン・マハー・ブーワ

メーチ・ケーウ

アチャン・チャー

これらの方々が綺羅星のように活躍した1900年代、タイの黄金期かも知れません(それ以前に、「ナーワコワーダ」を作った王弟が、腐敗していた仏教界を刷新しましたし・・・)。

彼らは、遊行僧として、森林、荒野、山岳地帯で修行するのを好んだようです(拙訳「メーチ・ケーウの物語」参照の事)。

大型の野獣の行きかう森林では、己自身の「怖れ」と向き合う絶好のチャンスだったようで、武勇伝も色々残っています。

以前、「森の中では、虎も怖いけれど、コブラはもっと怖い」と、某比丘が言っていました。

コブラに咬まれると、24時間かけて、血液がジワジワ固まって、その後に死ぬ。これは怖いです。

 

メメント・モリ

死を忘れるな・・・

仏教徒なら、死を恐れるな・・・でしょうか。

死を恐れない事、従容として死ぬ事・・・今生の私の、最終章のテーマでもあります。

追補:今年の冬は、タイの森林僧院を訪ねて、これまで

お世話になった方々に、御挨拶しておきたいですね。

定年になると、即刻、ご夫婦で出家の念願を果たしたSさん(女性。銀行頭取)、母一人子一人の家庭で、ご母堂が亡くなると、即刻、高校教師を辞めて出家したPさん(男性。出家願望を達成する為、独身を通していました)、タイ陸海空三軍総帥の娘三姉妹さん。皆、懐かしいです。

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>