南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

《Vipassanāハンドブック》8-6(F)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(二)別境心所

1、尋:

運用を開始する事。

その機能は、心が所縁に標準を合わせる事。

尋はまた、思惟と言うこともできる。

二種の思惟がある。

正思惟と邪思惟である。

2、伺:

心が継続して運用される事。

その機能は、心が所縁において専注する事。

3、精進:

二種の精進がある。

すなわち、正精進と邪精進。

4、喜:

心内の喜楽を言う。または心の軽快。

5、意欲:

何かをしたい、去りたい、言いたいなどの種々の欲望の事。

6、勝解(adhimokkha):

字面の意味は、心が外部にある物を超越する事。

すなわち、心が

「これはそうであるか?」とか

「これは違うのであるか?」などという、

二種の思惟の影響を受けない事。

すべての心識が、上に述べた 6種の心所を具備しているとは限らない。

それぞれが各自(+の必要に合わせて)形成される。

故に、それらは別境心所(pakiṇṇaka)と言われる。

もし、これに遍行心所を加えるならば、合計で 13個の心所となり、それは「混合心所」と呼ばれる。

というのも、それらは善と不善の心識を構成するが故に。

(8-7につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī) 

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>