<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(二)別境心所
1、尋:
運用を開始する事。
その機能は、心が所縁に標準を合わせる事。
尋はまた、思惟と言うこともできる。
二種の思惟がある。
正思惟と邪思惟である。
2、伺:
心が継続して運用される事。
その機能は、心が所縁において専注する事。
3、精進:
二種の精進がある。
すなわち、正精進と邪精進。
4、喜:
心内の喜楽を言う。または心の軽快。
5、意欲:
何かをしたい、去りたい、言いたいなどの種々の欲望の事。
6、勝解(adhimokkha):
字面の意味は、心が外部にある物を超越する事。
すなわち、心が
「これはそうであるか?」とか
「これは違うのであるか?」などという、
二種の思惟の影響を受けない事。
すべての心識が、上に述べた 6種の心所を具備しているとは限らない。
それぞれが各自(+の必要に合わせて)形成される。
故に、それらは別境心所(pakiṇṇaka)と言われる。
もし、これに遍行心所を加えるならば、合計で 13個の心所となり、それは「混合心所」と呼ばれる。
というのも、それらは善と不善の心識を構成するが故に。
(8-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)