<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
6、嫉:
嫉妬または(+相手を)認めない事。
または、相手を褒めることが出来ない事。
または、他人の成功を祝福できない事。
嫉は、他者を否定したがる性格、惰性の事。
7、慳:
利己的。吝嗇。他人と分け合って、共に楽しまない事。
8、悪作:
憂慮、焦り;
または、すでに犯してしまった間違い、及びなすべき事をなしていないのを、過度に焦燥する事。
二種の錯誤:
すでに犯してしまった罪行と、未だなしていない善行。
二種の表現方式:
すなわち、「私はすでに罪を犯した」と「私はいまだ、慈善、美徳など等の善行を実践していない」(+と言う事)。
故に俚諺では、「愚かな人は、事柄が発生してから計画する」と言う。
悪作には二種ある:
すなわち、粗忽の罪と違反の罪。
9、無慙:
恥の気持ちのない事。
一人の人間が罪を犯した時、恥じの感覚がないのを言う。
10、無愧:
以下の四種の畏怖を、元より無いものと見做す事。
自責の畏怖(attānivāda-bhaya)。
たとえば、「私は愚かです;私は間違いを犯したなど等。」;
他罰の畏怖(parūpavāda-bhaya);
刑罰の畏怖(daṇṇa-bhaya)、今生において統治者の処罰を恐れる事。
悪趣の畏怖(apāya-bhaya)、来世、悪趣に生まれて、処罰を受ける事を恐れる事。
11、掉挙:
分心、心の散乱。
12、昏沈:
心の怠惰。または心識の、所縁に対すの認識が明確でない事。
13、睡眠:
心所が昏沈状態になる事。または、一つひとつの心所が曖昧模糊としている事。たとえば、触、受など(が明晰でない事)。
14、疑:
困惑。または「信じるべき事柄」を信じない事。
以上の14種は、悪生(pāpajāti)、または不善業という。
(8-9につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)
Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>