南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

《Vipassanāハンドブック》8-9(F)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(四)善心所

1、無貪:

心が公正無私である事。また出離界、無貪欲(anabhijjhā)とも言う。

2、無瞋:

倫理学的には友善、または純潔な心を言う。

無恚(abyāpāda)、慈(mettā)とも言う。

3、無痴:

物事の真相を如実に知る事、または智(ñāṇa)、または慧(paññā)、または明(vijjā)、または正見(sammā-diṭṭhi)とも言う。

上の三種の心所は、三善根(kalāṇa-mūla)と言われる。

というのも、それらはすべての美徳の根源であるが故に。

4、信:

信じるべきものを信じる事。

この種の信は、また「浄信」とも言う。

5、念:

善なる事柄に対して、正念を保持して忘れない事。または憶持、または「勤勇」とも。

6、(空欄)

7、慙:

謙虚である事。

悪事をなす時、人に知られるのを恐れて羞恥し、猶予する事。

8、愧:

慎重である事。

悪事をなす時、自責の畏怖があり、他責の畏怖があり、刑罰の畏怖があり、悪趣に畏怖があり、(故に、悪事に対して)猶予する事。

9、捨:

心のバランスが取れている事。

すなわち、心がものに粘着しない事、また外部の物事を拒否しない事。

四梵住の内、捨梵住と呼ばれるもの;

七覚支では、「捨覚支」と呼ばれるもの。

(8-10につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《vipassanaハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>