<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(四)善心所
1、無貪:
心が公正無私である事。また出離界、無貪欲(anabhijjhā)とも言う。
2、無瞋:
倫理学的には友善、または純潔な心を言う。
無恚(abyāpāda)、慈(mettā)とも言う。
3、無痴:
物事の真相を如実に知る事、または智(ñāṇa)、または慧(paññā)、または明(vijjā)、または正見(sammā-diṭṭhi)とも言う。
上の三種の心所は、三善根(kalāṇa-mūla)と言われる。
というのも、それらはすべての美徳の根源であるが故に。
4、信:
信じるべきものを信じる事。
この種の信は、また「浄信」とも言う。
5、念:
善なる事柄に対して、正念を保持して忘れない事。または憶持、または「勤勇」とも。
6、(空欄)
7、慙:
謙虚である事。
悪事をなす時、人に知られるのを恐れて羞恥し、猶予する事。
8、愧:
慎重である事。
悪事をなす時、自責の畏怖があり、他責の畏怖があり、刑罰の畏怖があり、悪趣に畏怖があり、(故に、悪事に対して)猶予する事。
9、捨:
心のバランスが取れている事。
すなわち、心がものに粘着しない事、また外部の物事を拒否しない事。
四梵住の内、捨梵住と呼ばれるもの;
七覚支では、「捨覚支」と呼ばれるもの。
(8-10につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《vipassanaハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)
Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>