南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

《Vipassanāハンドブック》9-1(F)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(九)四大種

ここにおいて、大種とは、大いに生長するものを言う。

1、地:

拡大(extension)する元素の事を言う。

すなわち、物質の基礎または基本原理である。

地大の特質は、多くの異なるレベルがあり、たとえば、硬い、更に硬い;強張り、更なる強張り;柔らかい、更に柔らかい;柔軟、更に柔軟など等。

2、水:

凝集(cohesion)の元素。

すなわち、物質の凝集力。

物質は、凝集の力を借りて、団子状、大きな塊、塊になる。明確な凝集は、何種類かある。

3、火:

暖かさ、熱さの元素。物質の燃焼、発熱、成熟の力。

この種の、物質を成熟させる特質は二種類ある:すなわち、熱する、冷やす。

4、風:

移動の元素。すなわち、推進、支持(=支える)の力。

風の特質は、支持、推進、運送、震動、拡散など等。

すべての、形状を持つ事物はみな、四大(地、水、火、風)から生じる。

または別の言い方によれば:すべての事物はみな、組み合わせによって成り立っており、それは四大の一部分であったり、または別の一部分であったりする。

(10、11につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《Vipassanāハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>