<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(一四)二種の表色
表色(viññati-rūpa)とはコミニケーションの方式か、または願い、意見または目的を表現する所の符号であるか、または人と人の間で、相互に理解するための符号である。
一、身表(kāya-viññatti):
身体特有の動作を通して、他人にその目的を理解させる。
二、語表(vacī-viññatti):
言葉に含まれる特有の音(声)を通して、他人にその目的を理解させる。
他人の心を窺い知ることのできない人は、この二種類の表色(コミュニケーションの方式)を通して他人の目的、意向、願いを知る。
この二種類の表色は、お互いに、相手の目的、意図を理解するのに用いるだけでなく、歩くときなど、誰かの意志に従って、身体の部位の移動にも使われるし;また、自我の黙記、読み取り(reading to one-self)等にも用いられる。
(一五)三種の変化色
三種の変化色(vikāra-rūpas)はまた、三種の適応性(plasticities)とも言う。Vikāraとは、表現、または生色(jāta-rūpas)の特殊な状況の事をいう。
一、軽快性:物質の軽快性。
二、柔軟性:物質の柔軟性。
三、適業性:二種の表法の適応性。
四大の一つが不調である時、身体の残りの三大も、またアンバランスになる。
これら身体の部位が何らかの仕事をしている時、以前ほどには軽快でなくなり、重苦しくのろのろとなってしまう;それらは以前に比べて、もはや柔軟ではなく、硬く、粗く、強張ってしまう;
彼らが己自身の意志に従って移動する時、以前のようには柔軟ではなくなって、それは行動に困難を来すほどで、また締め付けられたようになる。
同様に、四大が不調の時、話をする時、舌、唇は、人の意志に従うほどは柔軟ではなく、硬く強張るものである。
四大が調和して、身体が健康な時、色身はこれらの特質、すなわち、軽快性、柔軟性と適応性を擁する。この三種を変化色と言う。
(16-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)
Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>