南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

《Vipassanāハンドブック》22-4(F)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

心法の方面もまた同様であり、もし、心識の変化を観察する事が出来たならば、心所の変化もまた同時に観察する事が出来る。

特に、心法のうちの、受、想、行など等と、色法のうちの色、香など等、これらは内観(vipassanā、以下同様)の所縁境(対象)となる。

というのも、それらは、禅修行者をして、非常に快速に、軽易に、無常随観智を、獲得せしめるからである。

しかしながら、哲学の観点から言えば、内観の智慧を証得するのは、たとえば、「衆生」、「人」、「我」、「生命」、「永久」、「楽」などの概念を取り除く事、かつ顛倒妄想を取り除く為である。

内観の智慧を獲得する事が出来るかどうか、その大半は、三法印を正しく理解しているかどうかにかかっているが、三法印(三相)に関して、本文では、すでに充分に説明した。

以上が、度遍知(tiraṇaparññā)に関する説明である。

(23-1につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>