Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」5-21

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

16、車氈(rathattharaṃ)ーー車(=馬車または牛車、現代では自動車)の上に乗せる敷具。

17、羚羊皮蓆(ajinappaveṇiṃ)ーー羚羊の皮で作った、大小の皮敷具。

18、カダリ鹿皮の最高級敷具(kadalimigapavara-paccattharaṃ)ーーこのカダリ鹿皮は、最も高級な敷具であると言われている。このカダリ鹿皮は、白い布に縫い付けられて使用される、と言われる。

19、有花蓋者(sa-uttaracchadaṃ)ーーベッドの上方に赤い色の傘を縛り付けたもの、という意味。たとえ白い傘であっても、その下に許可されない敷き具があった場合は、使用することができない。そうでない場合、白い傘は許可される。

20、両端が赤い色をした枕のベッド(ubhatolohitakūpadhānaṃ)ーーもし、枕が一つしかなくて、それが両端が赤い色をしたもの、蓮花色または各種色彩のあるものであっても、寸法が適切であれば、使用することができる;もし、寸法が規定より大きい時、仏陀が許可しないものである。

上に列記した様な内容から以下の事が知れる:

いわゆる「高い、大きな座具・ベッド」というものは、決してベッド、椅子だけに限らず、ベッド、椅子、ベッド用マット、椅子用マット、ベッドの敷き具、絨毯、座布団などなどが含まれる。

故に我々は「高い、大きな座具・寝具」などと言う。

復註では、上記の高いベッド、椅子(āsadiṃ)で、猛獣の像を彫ってあるものをいい、ベッド、椅子(pallaṅkaṃ)は、高い座具、ベッドとしており、その他の18種類は大型の座具、ベッドとしている。

すべての高いベッド、高い椅子、大毛布が使用できないのか?

否である。

正方形の椅子(āsandika)の、その足の高さが仏陀の八指の幅を超えていても、仏陀はその使用を許している;

七本椅子(sattaṅga)もまた、その高さが仏陀の八指の幅を超えていても、仏陀はその使用を許可している。

比丘にとっては、高いベッドと高い椅子、獣足のベッド、椅子、綿を詰めたベッドと椅子を除いて、仏陀が許可した所のもの以外に、比丘たちが、在家の所有する、かつ彼らが敷いて設置した所の大型のベッドなどに坐るのは許可される。但し、横になってはならない。

説法する場合に使われる椅子が高くて、大きいものであっても、これは許可される。

上に述べた内容を理解した上で、我々は、仏陀の許可したベッド、座具については以下の通りとする;

(5-22につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>