南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」5-22

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

1、低いベッド、椅子またはスツール。

2、正方形の椅子と七支椅子以外に、ベッドや椅子の底部の枠を計算にいれず、その足部分が仏陀の八つの指幅分を超えないベッド、椅子。

3、もし、上に述べた20種類の高い、大きな座具、ベッドが手に入ったならば、仏陀は、以下の様であれば許可する:

高いベッド、椅子(āsadiṃ)は、鋸で足をきり、猛獣の彫り物のついているベッド、椅子(pallaṅkaṃ)の足は、削り取る。綿の詰まったベッド、椅子(tūlikaṃ)は、綿を抜き取った後、枕にすれば使用できる。

4、ベッド、椅子に敷いたマット類は、許可された布または皮革で表面を覆い、内部に羊毛などの各種の毛、木の葉、木の皮、草、布を詰めれば使用できる。ただし、人毛、達子香(tālīsa)葉と綿花を詰めてはならない。

5、地面に敷く絨毯、毛布は、大きくても使用することができる。

6、皮革は、地面に敷いて、座具にする事はできる。

特に注意しなければならないのは、ベッドのマット、マットカバー、スプリングベッド、椅子のマット、蒲団などの内部に、綿で詰められている場合、使ってはならない。しかし、綿を詰めたベッドマット、椅子マットが、固定されていて外すことができないのであれば、ある種の長老方は、在家俗人の家で使うならば許可される、と言う。

この条戒は、二(または三)種類の要素で構成される:「高い、大きい座具、ベッドもの、それらに(座りたい、使いたいと)思う事」

以下の状況は不犯である。

1、正方形のスツ-ル、七支椅子の足で(+既定の)寸法を超えているもの。

2、高いベッド、椅子、獣足のベッド、椅子、綿を詰めたベッド、椅子を除いて、在家が所有し、かつ彼らが敷いた高い、大きい座具に座ってもよい。ただし、横になってはならない。

(5-23につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>