「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」6-6
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
9.
問:
「三衣」とは何ですか?
答:
いわゆる「三衣」とは、比丘自身が受持する事を決意した三つの袈裟で、それはすなわち、
1、「saṅghāṭi」(ダブル仕立ての外衣)。
2、「uttarāsaṅga」(上衣)
3、「antravāsaka」(下衣)
である。
10、
問:
台湾の冬は非常に寒いですが、比丘尊者方は、三枚の衣だけで、寒くはないのでしょうか?
答:
現代の南伝の比丘で、三衣だけで過ごす頭陀行を実践している比丘は、極めて少ない。
大多数の比丘は、多くの袈裟、毛布、シーツ、タオルを持っていて、それを防寒に使う事ができる。
頭陀行を実践している比丘が、もし、台湾で冬を過ごす場合、あなた方は、彼に頭陀行の内容・程度を聞いて、使用してもよい衣類があれば、供養して、福を修するとよい。
《律蔵》の記載によると、比丘が三衣だけを受持するのは、仏陀自ら決定した事である。
当時、仏陀は、寒季で雪の降るヴァイシャリーにいたが、三衣を羽織ると、寒く感じる事はなかった。
しかし、我々現代人は、体質が虚弱になっており、北部インドの冬は、寒く感じる事がある。
2000年来、三衣だけを受持する尊者方は多くいたが、彼らは多くの冬を、そうやって過ごしてきたのである。
(6-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>