南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~お盆

8月15、16日は、お盆でした。近隣の知人、友人はみなさんとても忙しそうでした。

私の想い出では、神戸在住の華僑のお盆は、関帝廟にお参りに行くことでしょうか。

夜、野外映画があるというので興味津々、それに釣られて親に付いて廟にいくと、廟の壁に<地獄に落ちて苦しんでいる人々>の絵が、100枚くらい、おどろおどろしく蝋燭に灯されて・・・あまり上手な絵ではなくて、子供心に誰が描いたのかが気になって、気になって(苦笑)。

関帝廟って関羽を祭っているので道教系で、でも、仏教でもあって、神仏習合なのでしょうか?

我が家で「観音様の誕生日」と言って、一年に一度、ご馳走を作って観音様に供養する日があったのですが、これも「観音様の誕生日ってどうやって決めたのか?(そもそも観音様って実在するの?)」と不思議に思ったものでした。

テーラワーダでは、日本で言う<お盆>という概念はないようです。

<お盆(=盂蘭盆)>のもとになったパーリ語の<ウッタラバンナー>という言葉は、雨安居の最後の日に、安居を共に過ごした者同士、「安居お疲れ様」とお互いにねぎらい合い、「これから又遊行に出ましょう」「お元気で」と、遊行への出発を励まし合う行事の事だ、とタイで聞いたことがあります。

その上に、安居の最後の日の托鉢に、在家の方々から御馳走を貰えるという風習、安居の最後の日に、モッガラーナが、自分の母親が地獄にいるのが見えたという報告を仏陀にした、というこれらの事柄が混じり合って、地獄の釜が開く、先祖の霊を迎えるという<お盆>の習慣が、中国で発展したようです。

お盆、私自身は何もしませんが、休暇を取って子や孫たちが集まるというのはよい事ですね。

★私のライフワークでありました仏教書の翻訳は2018年8月10日をもって終了致しました。「智慧の光」「如実知見」「菩提資糧」「禅修問答」(パオ・セヤドーシリーズ)

「37道品ハンドブック」「Vipassanaハンドブック」(Ledī sayādaw シリーズ)

「掌中の葉」「24縁発趣論」「基礎発趣論」「メーチ・ケーウの物語」

「阿羅漢向・阿羅漢果」などなど(約20冊)を講読ご希望の方は、ブログの中から見つけてご閲覧下さい。一部は<菩提樹文庫>にも掲載されています。

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>