今朝のインターネットで、悲しいニュース。
アフリカで、肌を白くするための肌漂白クリームが流行しており、それを塗った人々が、皮膚を痛めてひどいことになっている、という事象。
ああ、なんという事。
我々は、なぜ西洋にあこがれるのか?
なぜいとも簡単に、西洋の価値観に取り込まれてしまうのか?
文明・文化の進んだ白人社会への憧れ?
働かないで優雅に暮らす資産階級の白い肌への羨望?
何が黒人を、白い肌へと突き動かすのか?
アフリカは、人類発祥の地ではなかったの?
Black is Beautful はどうなった?
我々テーラワーダのSayalayは、戒律の一つに<お化粧をしてはならない>というのがあって、それを守っています。
40過ぎたら自分の顔に責任を持つ・・・お化粧をしなくても、何かで己を飾らなくても、自分に誇りを持てるような、そんな生き方をする。
白くても黒くても、赤くても黄色くても、人間、生きているだけで丸儲け(ゴータマ仏陀曰く:生まれ、門閥が問題なのではない。あなたの行いが問題だ)。
自分は、なぜ生まれたのか?
社会になぜ差別というものが存在するのか?
慈・悲とは何か?
尊厳とは何か?
肌の色から生まれるその苦しみが、哲学、宗教(特に縁起説を取る仏教)や心理学に目覚める切っ掛けになりますようにと、切に願う。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>