南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3‐5)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(+上で述べたように)色蘊は11種類の色法であり、受、想、行、識もまた、11種類の名法である。

それらは何故 ”取蘊” と呼ばれるのか?

というのも、それらは執着される対象であるが故に。

”取” (upādāna)に関して、仏陀の言う意味は、持続して愛する事を指す。有情は、各種の方式を通して、五蘊を自我として愛着し、また執着し、死後、己は壊滅するか、または永恒に存在すると考える。

故に、仏陀は、己自らによって証悟された智でもって、五蘊を完全に了知しなければならない、と言う。

それらは皆、苦聖諦に属する。<注2>

仏陀が前に引用した《楼閣經》で述べているが如くに:

”比丘たちよ。

もしある人がこの様に言うならば 

’私は苦聖諦を如実に証悟しなくとも・・・完全に苦から離れることができる。’

この様な事は決して起こり得ない!”

<注2>:五取蘊=名色。名色(nāmarūpa)は、受、想、行、識と色蘊のみを指しているとも言えるし、五蘊である、ともいえる。

(3-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>