<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
苦滅聖諦は証悟されなければならない
苦滅聖諦とはすなわち涅槃(nibbāna)ーー五取蘊が二度と再び生起しない事とその滅尽ーーそれは己自身自らの智によって、証悟されなければならない。
このことは、禅の修行者に対して、先に阿羅漢(arahatta)を証悟することを、要求する。
先に引用した《大六処経》の如くに、仏陀は、明と解脱は、己自身自らの智を通して、証悟しなければならない事を強調するが、それらは阿羅漢道智と果智に相当する。
先ほど述べたように、禅の修行者が、この二種類の智を証悟した時、無明と愛を、完全に断じ除く事ができ、(+そうなれば人は)二度と生まれ変わる事がない。
この過程は、縁起の逆順
(paṭiloma paṭiccasamuppāda)に相当する。
仏陀は《増支部・外道依処等経》において、以下の様に解説している:
(巻末パーリ語b-原文P6)
(3-9につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>