南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-34)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

2)一つひとつの名色法が、どの様にして、生起するやいなや、即刻滅し去るのかという事を了知し、照見する事を刹那生滅(khaṇato udayabbayadassanā)を知見すると言う。

それはすなわち、名色法の無常の相(aniccalakkhaṇa)を照見する事である。

唯一、それらの無常の相を見る事ができる様になった時にだけ、真正なる観(vipassanā)の修習をしており、かつ、名色法の無常、苦と無我の相を観照する可能性があるのだ、と言える。

これによって、仏陀の教え・指導した所の、観の修習とは、すなわち ”五取蘊の生滅(pañcau upādānakkhandhesu udayabbayānupasī)を随観するものである” (+と言えるのである)。

禅の修行者は、これより以前に定力を育成して初めて、この種の方法を用いて、五蘊の生と滅を知見することができるのである。(注20)

(3-35につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>