<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
”すでに、それらの生、住、滅し去るのを知っている” とは、
依処の把握(vattuṃ pariggaṇhāti)と
所縁の把握(ārammaṇam pariggaṇhāti)”
の事である。
以下の様にして、その三つの段階を了知する:
”この様に生じ(evaṃ uppajjitvā)、この様に住し(evaṃ ṭhatvā)、この様に滅する(evaṃ nirujjhanti)。”
複註で挙げている例では、ちょうど蛇を捉まえようとしている人間が、蛇の住まいを発見し(vidite)、また蛇も同時に発見した時、呪語(=呪文)の力を利用して、それ(gahṇassa sukaratā)を簡単に捉まえることができる。
同様に、受の住処である所の、依処と所縁を知るならば、修行の初心者であっても、受の自相(salakkhaṇto)と共相(sāmaññlakkhaṇato)を把握することができる(+というものである)。
上記の方法を用いて、受の三つの段階を了知し、かつ明確にさせる(pākaṭā)。
その他の諸蘊に関しても、同様である。
(3-36につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>