南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~主婦の愚痴

私は時々、駅前の洋服店に行く事があります。

出家のサヤレーは外出時、色とりどりの私服を着る事はないので、服を買いたい訳ではないけれど、以前、ここの店主にお世話になった事があり、時々、店を覗きに行きます。

その時、たいてい一人または二人ほどの先客~女性~がいて、店主と雑談しているのですが・・・もう、ほとんど100%、夫への愚痴。

60、70過ぎた主婦は、退職した夫と共に一日過ごすと、非常に心臓に悪い。

精神安定剤を貰いに病院に行ったついでに、この店に愚痴を言いに来ている、という人もいます。

白内障の手術は成功して、病院での視力検査は異常がないのに、家に帰るとなぜか「目が見えなくなる」と言う主婦(夫が癌と脳卒中で要介護。目が見えないのは心因性ですよね)。

 

私が20歳前後の頃は、女性の自立が叫ばれたものだけれども、現実はなかなか難しいものがあります。

結婚して子供が生まれると、生活は子供中心になり、何か不満があっても、親の喧嘩する姿を子に見せまいとして、母親は不平不満を飲み込んでしまう。

そうして、40年たった今・・・老女たちの心は、愚痴だらけ、闇だらけ。

外で働いてきた夫にもそれなりの苦労はあり、それなりの言い分があるとは思いますが、経済弱者で、また家庭内でも立場の弱い女性の方々の怨念は、すごいです。

死ぬ前に、この愚痴、怨念を解きほどいて欲しいと願うのですが・・・子育て完了した女性の皆様、まずは、ご自分の本当にしたかった事にチャレンジしてみて、その後に座禅・瞑想に取り組んでもらえたら・・・己自身の過剰な貪と怒りに気が付いて、少しは心の浄化が進むかも知れません(厳しい事を言えば、日本の夫婦は共依存の傾向があり、どっちもどっち、でもあります)。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>