般若の独り言~主婦の愚痴
私は時々、駅前の洋服店に行く事があります。
出家のサヤレーは外出時、色とりどりの私服を着る事はないので、服を買いたい訳ではないけれど、以前、ここの店主にお世話になった事があり、時々、店を覗きに行きます。
その時、たいてい一人または二人ほどの先客~女性~がいて、店主と雑談しているのですが・・・もう、ほとんど100%、夫への愚痴。
60、70過ぎた主婦は、退職した夫と共に一日過ごすと、非常に心臓に悪い。
精神安定剤を貰いに病院に行ったついでに、この店に愚痴を言いに来ている、という人もいます。
白内障の手術は成功して、病院での視力検査は異常がないのに、家に帰るとなぜか「目が見えなくなる」と言う主婦(夫が癌と脳卒中で要介護。目が見えないのは心因性ですよね)。
私が20歳前後の頃は、女性の自立が叫ばれたものだけれども、現実はなかなか難しいものがあります。
結婚して子供が生まれると、生活は子供中心になり、何か不満があっても、親の喧嘩する姿を子に見せまいとして、母親は不平不満を飲み込んでしまう。
そうして、40年たった今・・・老女たちの心は、愚痴だらけ、闇だらけ。
外で働いてきた夫にもそれなりの苦労はあり、それなりの言い分があるとは思いますが、経済弱者で、また家庭内でも立場の弱い女性の方々の怨念は、すごいです。
死ぬ前に、この愚痴、怨念を解きほどいて欲しいと願うのですが・・・子育て完了した女性の皆様、まずは、ご自分の本当にしたかった事にチャレンジしてみて、その後に座禅・瞑想に取り組んでもらえたら・・・己自身の過剰な貪と怒りに気が付いて、少しは心の浄化が進むかも知れません(厳しい事を言えば、日本の夫婦は共依存の傾向があり、どっちもどっち、でもあります)。