Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-53)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(アーナンダ尊者が、このたとえ話の中で、守衛は、どの様な大きな生き物も、この町に入るかまたは離れる場合に、必ずあの門を通らなければならない事を知っている、と言う時、我々は、では飛ぶ鳥はどうなのか、昆虫はどうなのかと、研究する必要はない。

それらはまた、別の道からその町に、入るであろうから。

しかし、アーナンダ尊者のたとえ話は、智慧ある人(viññū purisā)に対して、提供されたのであり、故に、その原意を超えて、たとえ話を広げてはならない。

アーナンダ尊者は、ある種の人々は、五蓋を捨離しなくとも、四念処の修習を通して七覚支を育成しなくとも、涅槃を証悟できるなとど、暗示してはいない。)

《ウッティヤ經》の中において、仏陀は、弟子に仏法を教える目的は、彼らに七つの利益を獲得させる為であると説明するが、それらはすべて、涅槃の証悟、世間からの出離、四聖諦を如実に証悟する事を意味している。

(3-54につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>