<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
比丘たちよ、これは唯一の道である
我々は今、仏陀が《大念処経》のおいて述べた所の、非常に分かりやすい話を、更に容易に理解できる(+様になった)。
【比丘たちよ。
これは唯一の道である(ekāyano ayaṃ、bhikkhave、naggo)、有情を清め、愁、悲を超越し、苦、憂を滅し除き、如理を得達し、涅槃を現証する。これがすなわち四念処(cattāro satipaṭṭhānā)である。
比丘たちよ。
ここにおいて、
1)比丘は身随観身において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。
2)受随観受において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。
3)心随観心において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。
4)法随観法において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。】
ここに書かれている七種類の利益は、仏陀がウッテイヤに解説したのと同じである。また、”世間の貪、憂を調伏する” は、アーナンダ尊者がウッティヤに向かって説明した ”五蓋の捨離” に相当する。(注30)
<注30>《大念処経》の義註によると、貪と憂は、五蓋に相当する。
(3-60につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>