Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』★パオ・セヤドー著(3-70)重要必読

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

唯一の道(観業処ーー受随観)

【比丘たちよ。

ここにおいて、

1)比丘が楽受を感じる時

(sukhaṃ vā vedanaṃ)、 

’私は楽受を感じる’ と了知する

(sukhaṃ vedanaṃ vedayāmī’ti)。

2)苦受を感受する時

(dukkhaṃ vā vedanaṃ)、 

’私は苦受を感じる’ と了知する

(dukhaṃ vedanaṃ vedayāmī'ti pajānāti)。

3)不苦不楽を感受する時

(adukkhamsukkhaṃ vā vedanaṃ)、 

’私は不苦不楽を感じる’ と了知する(adukkhamasukhaṃ vedanaṃ vedayāmī'ti pajānāti)。】

比丘が身または心の快楽(=楽しさ、楽)を経験した時、”私は楽しい、楽な感受を体験した” と了知する。

しかし、嬰児であっても、母親の母乳を吸う時、彼は楽しい感受を体験している事を分かっており、彼が、痛苦の体験をする時もまた、分かっているのである・・・故に嬰児は泣くのである。

受随観を修習する比丘が了知する事柄は、彼がこの様に感じた、またはあの様に感じた、という様な感受のみなのであろうか?(注35)

《大念処経》の義註の解説は、以下の様に述べる:

(3-71につづく)

  <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>