<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
これが入出息(ānāpānassati)であるーーすなわち、ジャーナ(jhāna)を証得する為に行う禅の修行の業処として、呼吸(ānāpāna)を所縁に取る(+修行方法の)事である。
禅修行を行う始め、あなたはリラックスした姿勢で座り、かつ鼻頭の辺りを通って身体に入るかまたは身体から離れる所の呼吸を覚知する様にチャレンジする。
最も明確な場所において、呼吸を知覚する事だけが必要であり、それが上唇であっても、人中の辺りであっても、鼻孔の周辺であっても(+その事に集中する。)
我々はこの場所を ”接触点”(phuṭṭokāsa)と呼んでいるーー呼吸が鼻頭を通る事を感じ取れる、その一点の場所、の事である。
接触点上の呼吸をのみ覚知すること。
この方法で呼吸に専注して、他の事を考える必要はない。
ただ呼吸をのみ!
もし、心に、あちこち漂っていく習慣があるならば、あなたは黙念を通して、心を呼吸の上に留まらせることが出来る。
入出息を覚知する時、 ”入息ー出息” ”入息ー出息” とか ”入るー出る” ”入るー出る” と黙念してもよい。
(6-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>