本日、『涅槃証悟の唯一の道』の<No. 6-3>を翻訳しました。
そこには「アナパナ・サティを修習する時の注意点」が
四項目書かれています。
アナパナを修習される方は、必読です。
私は 20年前に、緬甸のモーラミャインにあるパオ本山で修行をしていた時に、この問題に遭遇しました。
それはちょうど、<No.6-3 >に書かれてあるうちの、二番目の状況に陥ったのですが、その時は、その現象を、合理的に説明してくれる人は、おりませんでした(注1)。
そのため、座禅・瞑想すると顔が締め付けられる様に痛くなり、致し方なく、2年で修行を切り上げて、日本に帰って参りました(理由が分からないので、非常に困りました)。
私が尊敬している某尊者も「若い頃、出家して暫くの内、呼吸に専注すると頭が痛くなる」禅病にかかって、一度還俗したそうです(現在は禅病を克服されて、アメリカ、中国、台湾、マレーシアなどを巡ってパオ・メソッドを教える、世界的指導者となりました)。
みなさまも、呼吸が微細になった時、決して心を、鼻腔の中に入り込ませない様に、して下さい。
上唇、人中、皮膚などとは、すこ~し離れぎみの場所で、呼吸に専注して下さい。
禅病経験者より。
(注1)女性が、パオ・セヤドーの山上のクティを訊ねて、指導を受ける事がほぼなかった事と、彼に聞けば、問題が解決するという発想が、私になかった為。