Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(6-13)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

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五根

更に一歩進めて、定力を育成し、また有分に落ちるのを避ける為に、禅修行者は五根(pañcindriyā)の助けを借りて、心を策励し、それを似相の上に、固定させなければならない。

五根とは:

(1)信根(saddhindriya):

禅修に対して自信、確信がある事。

入出息似相に対して(+これがそれであると)決定出来る事。

(2)精進根(vīriyindriya):

その他の諸根が、入出息似相に対して仕事をするのを促す。

(3)念根(satindriya):

心をして、入出息似相に安置せしめる。

(4)定根(samādhindriya):

入出息似相に専注する。

(5)慧根(paññindriya):

入出息似相を覚知する。

五根は心を支配しており、かつ心が止・観の道から離れない様に保ち、涅槃に向かう道から離れない様にする。

修行を成功させる為には、あなた終始、この五根のバランスを保てる様にしなければならない・・・すなわち、弱すぎもせず、また強すぎもせず(+という風に)。

(6-14につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>