<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
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五根
更に一歩進めて、定力を育成し、また有分に落ちるのを避ける為に、禅修行者は五根(pañcindriyā)の助けを借りて、心を策励し、それを似相の上に、固定させなければならない。
五根とは:
(1)信根(saddhindriya):
禅修に対して自信、確信がある事。
入出息似相に対して(+これがそれであると)決定出来る事。
(2)精進根(vīriyindriya):
その他の諸根が、入出息似相に対して仕事をするのを促す。
(3)念根(satindriya):
心をして、入出息似相に安置せしめる。
(4)定根(samādhindriya):
入出息似相に専注する。
(5)慧根(paññindriya):
入出息似相を覚知する。
五根は心を支配しており、かつ心が止・観の道から離れない様に保ち、涅槃に向かう道から離れない様にする。
修行を成功させる為には、あなた終始、この五根のバランスを保てる様にしなければならない・・・すなわち、弱すぎもせず、また強すぎもせず(+という風に)。
(6-14につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>