<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
三種類の身
身(kāya)とは、何であるか?
《長部・大因縁經》(Mahā-nidāna Sutta)の中において、仏陀は、二種類の身について、言及している:
名身(nāmakāya)と色身(rūpakāya)である。
シャーリープトラ尊者は《無礙解道》の中において、入出息の解説をするに、入出息において随観する身とは、すなわち、この二種類の身(注43)である、と述べている。
ただ、前に述べた通り、《入出息念經》の中において、仏陀は、入出息を身(kāya)と呼んでいる。
この入出息身は、色身に含まれるものである。
同時に、仏陀は、色身を所生身(karajakāya)とも言っており、そうであれば、入出息身もまた(+これに)含まれるのである。
<注43>仏陀は《大因縁經》の中において以下の様に言う:
”アーナンダ、どの様な行相(ākārehi)、どの様な特性(liṅgehi)、どの様な標相(nimittehi)、どの様な標識(uddesehi)でもって、名身を施設するとしても(nāmakāyassa paññatti)、もし、これらの行相、これらの特性、これらの標相、これらの標識がないのであるならば、色身の中において、触と言う名称を施設することが出来るであろうか(adhivacana-samphasso paññāyetha)?”
”否、出来ないのである!尊者。”
”アーナンダ、どの様な行相、どの様な特性、どの様な標相、どの様な標識でもって、色身を施設しようとしても(rūp‐kāyassa)、もし、これらの行相、これらの特性、これらの標相、これらの標識がないのであるならば、名身において、対象のある触を施設する事ができるであろうか(paṭighasamphasso)?”
”否、出来ないのである!尊者。”
シャーリープトラ尊者は《無礙解道》の中において、また以下の様に言う。
”身には、二種類の身がある。名身(nāmakāyo)と色身(rūpakāyo)である。”
(7-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>