<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
如何にして12の特徴と四界を識別するのか
あなたは、如何にして、逐一、12 種類の特徴を識別するのかを、学ばなければならない。
我々は通常、初心者には、先に容易な特徴を識別する様に教え、その後において、比較的難しい特徴を教える。
一般的な順序としては:
推進性、硬さ、粗さ、重さ、支持性、柔らかさ、滑らかさ、軽さ、熱さ、冷たさ、粘着性、流動性である。
それぞれの特徴は、必ず先に、身体のある部分において識別を開始し、その後に全身へと散布する様にする。この様にして最後には、12種類のすべての特徴を、識別できる様にならなければならない。
あなたが非常に快速に、逐一、全身にあるこの12種類の特徴を識別する時、仏陀の教えの通りに、地、水、火、風の順序でそれらを識別する。
すなわち:硬さ、粗さ、重さ、柔らかさ、滑らかさ、軽さ、流動性、粘着性、熱さ、冷たさ、支持性、推進性である。
あなたが己自身の身体の中において、非常に快速にそれらを逐一、識別した後であれば、同時に多くのまたは、すべての特徴を照見する事ができる。
最も良い方法は、まるで両肩の後ろから全身を遍照しているが如くに実践するか、または頭から下に向かって、見ている様にすることである。
この方法で修習する時、諸界のアンバランスによって、締め付けられる様な感じがする可能性がある。この時、あなたは対立法を用いて、それらをバランスする事ができる。
例えば、硬さが過度に強い時、柔らかさに注意を向ける等である。
対立する特徴とは、以下の六対がある。
★硬さ←→柔らかさ(地)
荒さ←→滑らかさ(地)
重さ←→軽さ(地)
流動性←→粘着性(水)
熱さ←→冷たさ(火)
支持性←→推進性(風)★
(訳者注:★~★は原文では表形式である。)
(下線訳者:初心者が自己流で四界分別の修習をして、諸界のバランスを崩すと、禅病になる可能性がありますので、必ず指導者について下さい。具体的には、下座後も、身体が非常に熱く感じられて、困惑する等など・・・です)
(7-9につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>