『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(7-11)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
色聚の照見と分析
身体が透明の塊として呈現する時、あなたは引き続き、四界を識別し続けなければならない。
その後に、透明な塊が燦然となって、かつ光を放つ様になる。
あなたが、この燦然と輝く透明体の塊の中の四界を、少なくとも半時間、継続して専注できるならば、あなたは、近行定(upacāra samādhi)に相当する定力に、到達する事ができる。
この段階において、四界分別における、止の部分の修習は、終わる。
今、あなたは四界分別の、観の修習の段階に、進む事ができる。
近行定の光を通して、あなたは、あの透明な塊の中の、小さな隙間から、空界(ākāsadhātu)を見つけ出して、識別する。
空界とは、異なる色聚の間の限界である(=色聚と色聚の間にある隙間の事)。
ひとたび、あなたが空界を識別できたならば、その透明な塊は、破砕されて小さな微粒子になる。それらは、我々がこれまで何度も論談して来た所の、色聚である。
今、あなたは、相続密集を理解する事ができた。
構成密集を断じ除く為に、あなたは一粒一粒毎の色聚の中の四界を識別しなければならない。
一粒毎の色聚の中には通常、八種類の特相(=特徴)がある:
★
地では、1)硬さと柔らかさ。
2)粗さと滑らかさ。
3)重さと軽さ。
水では、4)流動性。5)粘着性。
火では、6)熱さと冷たさ。
風では、7)支持性。8)推進性。★
である。
(訳者:★~★は、原文では表形式である)
(7-12につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語 訳出翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>